1. ポリッシャー使用上の注意
以下に示す『警告:重大事故につながる事項』と『注意:物的損害につながる事項』に留意して、ポリッシャーを安全に正しく使用してください。ポリッシャーの誤った使い方により、使用者や他の人に危害を及ぼしたり損害が発生しないよう、充分に注意をして取り扱って下さい。
:禁止行為
:厳守すべきこと
『警告:重大事故につながる事項』
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修理・改造について
修理技術者以外は分解したり、修理・改造を行わないで下さい。(自分で修理する自信がある方を除き、当店にご連絡下さい)漏電や異常動作で危害を加えたり被害を負うことがあります。
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アース接続や漏電ブレーカーの利用
アース線接続や漏電ブレーカーを利用しない場合、水濡れや金属フロアなどの電気を通しやすい場所で使用すると、漏電による被害や損害を受けることがあります。
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作業準備の際はコンセントからプラグを抜く
アース線接続や漏電ブレーカーを利用しない場合、水濡れや金属フロアなどの電気を通しやすい場所で使用すると、漏電による被害や損害を受けることがあります。
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無人回転による危害や損害を負わないために
無人回転により危害や損害を負わないために、プラグをコンセントに差し込むときは、必ずポリッシャーのスイッチが『切』になっていることを確認してください。
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プラグを差込む際は傾けて
無人回転により危害や損害を負わないために、ブラシやパッド台、ポリッシャーの回転部分が床面に接触しないよう機械を傾けた状態で、プラグをコンセントに差し込んで下さい。
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ガソリン、シンナーなどによる発火
ガソリン、シンナーなどの揮発性油脂のある場所で使用しないで下さい。漏電や摩擦による発火のおそれがあります。
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作業を中断する際はコンセントからプラグを抜く
作業を中断して使用者がポリッシャーから離れるときは必ずプラグを抜いて下さい。他人のスイッチ操作や誤動作によって、危害を加えたり被害を負うことがあります。
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作業服、手袋、靴を着用し漏電事故防止
漏電事故を防止するために、作業中は作業服、手袋、靴を着用し身体を露出しないで下さい。
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停電、ブレーカー落ち、プラグ抜けの際は電源オフ
作業中の停電やプラグ抜け、またブレーカーが落ちたりして運転が停止したときは、直ちにスイッチを『切』に戻してください。再び通電した際に回転し、事故が起こるのを防ぎます。
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作業後は電源コードを束ねておく
誤動作や人がつまずく事故が起こらないように、作業が終われば必ずプラグを抜き、電源コードを束ねておいて下さい。
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操作に慣れてから利用する
1つのブラシ(パッド)が回転するポリッシャーは、水平状態にないとき、前後左右に振られる(引っ張られる)力が掛かります。不安定な操作により事故が起こらないように、充分に操作方法を習得してから使用して下さい。
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安全に操作できる者が使用する
重大な事故が起こらないように、子供や操作に支障がある方は使用しないで下さい。
『注意:物的損害につながる事項』
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断線によるショートや発火に注意
断線によりショートしたり発火のおそれがありますので、プラグをコンセントから抜く時はコードを引っ張らずプラグをつかんで引き抜いて下さい。
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電圧100Vで使用する
故障、発熱、発火などの原因となりますので、著しく異なる電源下で使用しないで下さい。
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余裕ある電流容量の配電回路で使用する
ブレーカーが落ちたり、回転力低下が原因で停電や発火につながるおそれがありますので、使用するコンセントを含む配電回路はポリッシャー本体の電流容量より大容量で、かつ他の電気機器などの負荷がない状況で使用して下さい。
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両手でハンドル操作する
操作する際はハンドルを両手でしっかり握って下さい。つまずいたりして手が離れた場合、人に危害を加えたり被害を負うことがあります。
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容量の小さいコードや延長は不可
モーター焼損の原因になりますので、電流容量の小さいコード、長い延長コードやコードリールなどは使用しないで下さい。回転力不足、発熱、発火など故障や損害につながります。
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高い負荷を掛けない
モーター焼損の原因になりますので、ポリッシャーの上に過剰なおもりを載せて運転しないで下さい。高負荷により故障、発熱などを起こすおそれがあります。
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電源コードの巻き込みに注意
操作中は電源コードが回転しているブラシに巻き込まれないように、ポリッシャー本体から離して下さい。
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規定サイズのアタッチメントを使用する
アフターパーツやアタッチメントは規定寸法を超えるものは使用しないで下さい。負荷が大きくなり、モーター焼損の危険性が高まります。
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本体に水や洗剤をかけない
本体の汚れを落とす場合は、水や洗剤を直接かけずに、絞った布などで拭いて下さい。感電やショートなどが起こり故障の原因となります。
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規定濃度の洗剤や溶剤を使用する
ポリッシャータンクに入れる洗剤や剥離剤の濃度は規定された希釈濃度を守って下さい。タンクや本体の破損につながります。
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配線部品の修理は確実に
プラグやコード等の配線部品の交換や修理は修理技術者が行なって下さい。(自分で修理する自信がある方を除き、当店にご連絡下さい)規定の修理を行わないと故障や事故につながることがあります。
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ブラシを取り外して保管する
ポリッシャーを保管する時はブラシ等を取り外して下さい。取り付けたまま保管すると変形や損傷につながり、回転が不安定になります。
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不具合や損傷は修理してから使う
機体各部の緩みや動作不良などの不具合箇所がある場合は、早めに修理をして下さい。そのまま使用すると、故障や事故につながることがあります。
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取り付けや固定操作は注意して行う
ブラシの取り付け、ハンドルや車輪の固定などを手で操作する際は、ゆっくりと注意して確実に行なって下さい。指を挟むおそれがあります。
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適切な場所で保管する
ポリッシャーは使用者以外の人が触れることができない場所に保管して下さい。
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ブラシ等を確実に取付ける
ブラシ、パッド台を取り付けずに回転させたり、取り付けが不完全だと、床材などを損傷させるおそれがあります。取り付けは確実に行なって下さい。
2. ポリッシャーのメンテナンスや動作原理について
上で示した『警告:重大事故につながる事項』と『注意:物的損害につながる事項』を読み、充分に理解した上でポリッシャーを安全に正しく使用してください。
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1. ブラシ(パッド台)を取り付ける
まずは使用するブラシやパッド台をポリッシャー下側の取付金具に押し込み、左に回して噛み合わせ、しっかりと取り付けます。この際、4つ(あるいは3つ)の爪が引っかかるだけですが、ポリッシャーの回転方向とは逆に噛み合いますので、使用中にブラシ、パッド台が外れることはありません。
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2. スイッチが「切」になっていることを確認する
必ずスイッチが「切」になっていることを確認してからプラグをコンセントに差し込んでください。初めてポリッシャーをお使いになるときや振られるのが不安な方はコンセントからコードをすぐに抜くことが出来るように、別の方にコードを持って待機してもらうと良いです。
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3. ハンドルを固定する
ハンドルを運転しやすい位置(腰の高さ)に固定し、昇降式の車輪を上に上げると準備完了。スイッチを入れると回転します。このとき本体と床が水平状態であるか確認する。練習でポリッシャーを運転する場合は必ず広くて障害物のない場所で、洗剤や水などを撒いて床面との抵抗を少なくしてから行ってください。
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4. ポリッシャーの動作原理(左右)
左への移動はハンドルをほんの少しだけ押下げる。右への移動はハンドルをほんの少しだけ持上げる。力ずくではなく、回転を利用して移動する。
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5. ポリッシャーの動作原理(前後)
前進はハンドルの右手側をほんの少しだけ持上げる。後退はハンドルの左手側をほんの少しだけ持上げる。これも[4]の場合と同じで、水平の状態から少しだけ傾けることによりポリッシャー本体を操作します。
※前後に移動する場合はブラシの回転を利用するより、前後に力を加えて移動する方がよい場合もあります
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6. 誤動作を防ぐ
作業を中断したり、終了したときはプラグをコンセントから取り外しコードを巻き取ってください。ハンドルは直立の位置に戻し、車輪を下ろしてください。誤って電源を入れてしまったり、コードに足が引っかかったりするのを防ぎます。
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7. 使用後のブラシ・フロアパッドの取り扱い
作業終了後はブラシ、パッド台を本体から外し、汚れを落として乾燥した場所に保管してください。ポリッシャー本体にブラシ、フロアパッドを取り付けたまま保管しているとブラシの毛やフロアパッドが使用できない形に変形したり、使用寿命が短くなります。ワックスの残りカスがこびり付き、ブラシ、パッド台が本体から取り外しにくくなることもあります。ブラシ、パッド台を取り外すにはプレートと本体の噛み合わせ部分のミゾにマイナスドライバーなどを入れ、抉(こじ)ると取り外せます。
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8. 使用後は正しくメンテナンス・保管する
ハンドルや本体の汚れは湿った布などで拭き取り、風通しのよい場所に保管してください。また車輪やハンドル取付部分などの可動箇所には適切に油を注してください。
密閉式(防滴型)ポリッシャーであるか否かに関わらず、本体に直接水を掛けたり、モーター部分などに水が掛かるようなことは避けてください。故障・漏電の原因となります。また本体を保管する場所は必ず乾燥した場所をお選びください。浴場内部の物置などは湿度が高いため、短い時間内でも使用不能となる場合がありますのでご注意ください。